12.29.2017

冬休みのお知らせ

2017年もあと3日。今年も多くの方々にお世話になり、支えていただきました。
こうして年末となると感謝の想いでいっぱいになります。

2017年12月30日(土)〜2018年1月4日(木)の期間業務をお休み致します。
メール等については1月5日より順次対応させていただきます。

さて、来年2018年には新築住宅の完成が控えております。
また、ガーデンの分野では今までにない規模の庭づくりが控えております。
どれも完成が楽しみなプロジェクトです。

そして、いつも、お仕事の機会を与えてくださる方々に感謝しております。
皆様にとって来年、より良い一年になりますように。
来年もボスケデザインをよろしくお願いいたします。



僕たちちゃんとお留守番してお仕事見守っているよ

12.09.2017

こつこつ、ゆっくり、実りある・・・

12月に入りすっかり冬らしい気温の日が続きますね。
今週は現在参画している工務店さんの新しいプロジェクトの打ち合わせに
行ってきました。


都市近郊では時代の流れで土地の切り売りが進んでいます。
そうしたなか、今ある風景を守り、ここに住まう人たちの暮らしが豊かなものになるように菜園を中心とした15区画の分譲住宅という意欲的なプロジェクトです。
ボスケデザインでは植栽と外構の提案でプロジェクトのサポートを行います。






そして、昨日はそのプロジェクト発表会に行ってきました。

社長さんはじめ社員の皆さまが感銘を受けたという「人生フルーツ」の上映会もありました。大きなスクリーンで津端修一さん、英子さんに会ってまた泣いてしまいました。
おふたりは私たちの心の中にずっと生き続けている人なんだなと改めて感じました。

社長さんの想いを聞き、気持ちも高まります。
お土産では分譲地の地主さんが育てた人参と里芋をいただきました。

地主さんの期待も一身に背負ったプロジェクトがスタートします。



11.13.2017

那須の建物探訪

先日、栃木県那須地方へ行き、建築家の隈研吾設計の建物を見てきました。




















まず初めは馬頭広重。もう20年近く前の建築で当時話題になり、ずっと行ってみたいと
思っていた建物です。地場産の木材や石、和紙を使っていることが特徴です。

木の格子はさすがに年季が入っていてそろそろ交換の時期ではないかと思います。
当時、屋根に木を使うために防火処理を施したと記憶しています。屋根や、足元の
デイテール見るかぎり特別な納まりをしている様子はありませんが、シンプルに

美しく納まっています。


特別展示として猫に関する展示替されていました。
こんなところにもネコノミクスの影響が。








続いては「石の美術館」
イタリアの石の建築賞を取っただけあって、
外観はどこかヨーロッパを想起させます。






古い石の蔵を改装した建物と新しく隈氏が設計した石の建物が分棟配置されています。
一番奥の蔵では隈氏の一連の石の建築のモックアップなどが展示されています。

説明によれば、この「石の美術館」はかなりの低予算で、
しかしながら依頼主の熱意を受けて隈氏が苦労して設計したそうです。
材料の石材と当時70歳をすぎた職人二人は自由に使っていいという条件で

なんとか完成にこじつけたと。
潤沢な予算や条件下で設計できている現在の事務所スタッフにはよくこの話をして、恵まれた状況を戒めているようです。



【今日のおまけ】

駐車場に設置された石を刳り貫いた植栽プランターには、
猫じゃらしが黄金色に輝いていました。
工事の際のモックアップを利用したのか?
さりげない意匠ですが何段にも組み合わされてちゃんと機能していました。


秋晴れはどこへ?

以前こちらに記した住宅
https://bosquegarden.blogspot.jp/2017/07/blog-post.html

先日、地鎮祭を執り行いました。



いよいよ現場が始まります。
お客様もこの日を迎えることが出来たことを

喜んでいるご様子でした。
設計、施工者一丸となって完成を目指します。




こちらは10月末の日比谷公園ガーデニングショーの台風が迫る中での撤去作業。

まさか2回も台風に当たるとは。
レインコートが泳いできた水着のようになりました。
8月に続いて10月も雨が多かったですね。


お天気が悪い中でも見にきてくださった方々、ご協力いただいた皆様、
ありがとうございました。

自分たちも思いもしなかった感想が聞くことができて励みになったり、
また、こうして出来上がった仕上がりを目にして次の課題を知ることができたりと、
貴重な経験になりました。


10.14.2017

秋のガーデンショー 日比谷公園ガーデニングショー

秋になり実りの季節ですね。
梨、ブドウ、柿にりんごとくだものが豊富で大好きな季節。

過ごしやすい気温となって、植物も気持ち良さそうに見えます。

わたくしボタニアンというチームでも活動しておりますが
10月21日から開催される日比谷公園ガーデニングショーにて
おもてなしモデルガーデンを展示する機会をボタニアンにていただきました。
9月10月あれよという間に時が過ぎ、気づけばあと1週間となりました。







置き場で待機中の草花も秋の日差しに光り輝いて、見ていて恍惚とします。
これから終わりに向かって咲いていく姿や枯れていく姿には、
なにか刹那的な美しさを感じます。



イベントのガーデンは開催中だけのものなので
秋のお天気が良い日にぜひ見に来ていただけたら嬉しいです。



【今日のおまけ】


おとーさんが昨日建築士会のペットのおうちづくりのセミナーに行って、
ネコのおうちがいっぱい載っている本をおみやげに買ってくれたよ。
ガーデンショー終わったら作ろうね。

7.06.2017

進行中の住宅

現在計画している住宅です。
1/50サイズの模型を作って打合せを行いました。
サイズアップした模型で実際の内部空間がわかりやすいように
開口部なども表現しました。






















打合せには検討項目の描いた図面も用意しましたが、
断然模型の方が打合せがはかどります。

模型の植栽には、植木鉢のコニファーの枝を使いました。
そのまま使うとそこだけリアリティーが出すぎるので、
ジェッソ(白い下塗り材)をまぶして少しだけ模型っぽくしています。











今日のおまけ】
今年から初めた菜園のキュウリ。一夜にしてあっという間に大きくなります。

ちょうどうちの猫のしっぽと同じくらい

5.18.2017

目の前が開ける瞬間


最近はコンペなどの住宅の提案が続いています。
設計をする際にはコンピューターを使って3Dで検討することが
多くなってきていますが、最後は自分の手の感覚に頼るというか、
実体のある物体としての模型を作りたくなります。

これは設計者としても考えたものが形になる楽しい時間で、
1時間〜2時間で一気に没頭して作り上げてしまいます。

お客様にも模型を見ていただくと、図面ではわからなかった立体の部分が
文字とおり手に取るようにわかり、目の前に光が指したように目を輝かせて
いるのがわかります。

この眼の前が開ける瞬間を大事にしていきたいと思っています。




今日のおまけ

ご主人さん、そんなこと言ってないで
僕達にも素敵なお家つくってよ〜。


5.16.2017

虫のように/ インスタグラム

最近久しぶりに会った知人に、最近仕事しているの?と聞かれました。
あちゃー、そういえば、ブログも久しぶりです。。。

日々いろいろありますけども、自分が関わらせていただいた庭の植物が元気にそだっているのを見るのがいちばん嬉しいことかもしれないなと、思うことが今年の春も何度かありました。もちろんうまくいってる庭ばかりではないので、そこはこれから挽回していこうと思います。庭は作ってからが始まりなのでやり直しできるのがいいところでもあります!と都合のいい言い訳ではありますが。

というわけで、蜜を求める虫のように次から次のお庭と飛び回っています。


それとまた、2月終わり頃からこっそりとインスタグラムをはじめました。

今ごろ、遅いですよねー。やってみようかなと思い立ってから2年くらいかかりました。On timeで流行にのれない性分のため流行っている映画なども何年か後になって見るタイプです。

とはいえ、インスタグラムも続けられるかどうか自信なしなので、まずはおそるおそるやりながら、とりあえず投稿100くらいまでたまりました!こちらのアカウントはほどんど「猫」と「植物」(自宅の庭が多い)ですが良かったら覗いて見てくださいませ。

アカウント名はGatitobosque で、スペイン語のGatito(子猫ちゃん)とBosque(森)です。

なんで英語で書いているのかというと、記録以外に英語の勉強のためと、同じ季節や日に他の国でどんな人がどんな植物が愛でているかを知りたいからです。

インスタグラムはスマホで更新できるので(ブログもできますが自分はPCで更新してます)、PCを開く時間が減ったのが想定外の嬉しさでした。
ここのところ無意識ながらパソコンがストレスだったようです。
とは言いながら、一方で、スマホを見る時間も減らしたい・・・(といいながらまた新たにSNSツールに近づく自己嫌悪もあり)、と現代人の悩みは続きます。

ブログにも用途があるので、仕様をアップデートして、ストレスを減らしまた近づきたくあります。というわけで、
これからもよろしくお願いいたします!

gatitobosqueさん(@gatitobosque)がシェアした投稿 -

3.03.2017

春の寄せ植え

玄関先の寄せ植えをお届けしました。
春の雰囲気



鉢が壁の古レンガとマッチしています。

黄色の蕾がついている低木は香りトサミズキ、
ピーチ色のサクラソウは、プリムラマラコイデス 'ウィンティー'です。


ウィンティーは他にグリーンとパープルなどもありますが、一番好きなのはグリーンのサクラソウです。

グリーンのサクラソウは、ウィンティーという商品になる前、おおもとは茅ヶ崎市在住の房子さんが発明しました。たまたま家の前を通りかかり、グリーンのサクラソウが並んであったのを見つけ、また、同じ春、美容院の入口に同じくグリーンのサクラソウが並んでいたのを見て、「この花はどこで買えますか?」と聞いたことでその存在を知りました。
もう10年くらい前になるのだろうか。
「プリムラグリーンマラコイデス・フサコ」という商品名でした。

あれからこの時期、毎年植えています。



原種のアネモネ・フルンゲス、
細い首に大きな花が風にそよいで、咲いたり閉じたり。


3月になりましたね。春がゆっくり近づいてきています。



2.17.2017

ヤオコー川越美術館










空き地にいる外の猫が活発に動き回るようになってきた。春が近くに来ているようだ。
こちらはこの冬の記録。
埼玉県川越市の「ヤオコー川越美術館」(三栖右嗣記念館)」

建物の周りには、浅い池で水が張り巡らされています。
美術館の人によれば、井戸水を使っていて塩素などの消毒を行っていないとのこと。
その為、年に何回か、水を抜いて苔の掃除を行うそうだ。
代わりに、写真のように、トンボが産卵し、ヤゴが脱皮して巣立つ様子も見られる。
これも一つの風景のデザインであろうか。

建築家の伊東豊雄による設計。
シンボルツリーは展示作品の中でも代表的な作品のモチーフであるしだれ桜。


入場料300円で、館内のカフェの飲み物がついて500円。プラス100円でおはぎもセットということで食い地がはって朝食を食べたばかりだというのに頼んでしまった。心もお腹も満たされた。自分の住む街にもこうしたちょっと気軽に立ち寄れて、日常から解き放たれる場所があったら嬉しい。

2.14.2017

ウィンターガーデニングショーin 新潟

新潟県阿賀野市にある遊園地サントピアワールドで開催のウィンターガーデニングショー。今回も仲間たち(BOTANIAN ボタニアン)と企画製作に携わりました。

詳しくはこちら↓
http://suntopi.com/fg/index.html

今年は洋らん展からのリニューアルとなり、『冬なのに・・・春!』をテーマに掲げて、冬の新潟に一足早く春をお届けして明るい気持ちになってもらいたい、という心意気で臨みました。

まずは、ミニチュアスモールガーデンのピーズオブマインドさんによる、「コビット村の不思議フェス、大きなおとぎの国に春が来た」です。
平均身長120cmの小さな妖精?小人?のコビットが植物や身近な素材を使って作った品々を並べて、人間を楽しませるようなお祭り、フェスをしようというストーリーになっているそうです。
なので、お家サイズも120cmコビットになってるそうですよ。屋根が苔むしていますね。一体どのくらいの時間がたった家なのでしょうか。コビットには人間と違って寿命がないみたいです。

菜の花が一面に広がります。これだけの植物を時期を合わせて調達してくださった実野里さん。できることなら周辺の生産者さんで揃えられたらいいのに、とも思いましたが知り合いがいないこともあり・・・







ガラスジャーの中には、かわいい世界が広がっていて、
これもコビットが作ったのかな。


こちらのお店にも並んでいます。
ちびっと屋って書いてあるけど、なに屋さんだろう?



下向きに咲くクリスマスローズ、咲いている花の姿が見えにくいから


こうしてハンギングにしたら、花を愛でられますね。
なんて素敵な発想なんでしょう!



額にして花を絵画のように見せています。
器の雰囲気があっていて溜息でちゃいます。


こんな感じで並んでいますよ。お見逃しなく!


そんなこんなの魅惑的な作品がありますので、ぜひ会場で本物をご覧いただきたいのと、あるいはピースオブマインドさんのブログをチェックくださいませ。


第3回冬の寄せ植え&ハンギングバスケットコンテスト、
写真は、大賞の佐々木 啓子さん「春をお届け!」です。



ディテールも素晴らしくてうっとり引き込まれますね。



100点近い作品ひとつひとつを見ていると、作品それぞれの思い入れや情緒、花と対峙している姿が伝わってきてこちらまでじんわりとこみ上げてくるものがあります。

こちらは新企画のガーデンコーナー。
個性が引き立って楽しいし、自分のお庭のヒントになったりと自分は感じましたが、来場者の反応が気になるところ。
Radical Green Gardenの青木真理子さんのナチュラルなガーデン 







青木さんの庭越しには、
苔と竹のシンプルでコンセプチュアルな渡部造園さんの作品、
その先には、春色を表した金子造園さんの作品と続いています。
反対側には男らしさを表現したという洋ラン中心の作品もあり。


続いては、まるで絵本の中を覗き込んでいるような
細川洋蘭農園の細川実幸さん作品には


主役のハリネズミとリスのほかにいろんな動物がいます。ヘビや蜘蛛もいましたよ。
なにやらみんないそがしそう。作り込んでるー。


念願の桜も咲きました!
ここ1ヶ月のサントピアさんの気苦労はハンパなかったと思いますので
人の想いがつのって咲いた桜です。
阿賀野市で生まれた白色からピンクに色が変わって香りがする桜、「結桜」(ユイザクラ)もそろそろ開花しそうとか。

など、内容盛りだくさんで2/11から2/26まで開催中です!




さて、1週間ぶりに家に帰ったところ、肌ツヤが良くなったねと家族に言われましたがそれは温泉のおかげでしょうか、それとも日本酒のおかげでしょうか?
猫ちゃんとも久しぶりの再会。玄関をあけたら、普段通りのニャーニャーとお迎えがあってこれまた涙腺が緩みました。会いたかったよう。

「あ、ゴハンくれる人だー」っておぼえていてくれたのかな


人生フルーツ




ポレポレ東中野にて、「人生フルーツ」という映画を見てきました。

もう何十年も前から、「スローライフ」という言葉もない頃から
自給自足のような生活をしている建築家(と、その奥様)のお話。
全然スローでない、常に生きるために動きまくっている。
建築家としても、いつオファーが来ても良いように、常に鉛筆を
尖らせておくような、そんな生活。

実りの多い人生を垣間見ました。

1.07.2017

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
1月5日から仕事はじめ早速ですが、設計でお手伝いをした芝浦の水炊き屋さんの現場を見学してきました。

床、壁、天井などの大まかな形が出来上がっていました。仕上げは全てモルタルの薄塗りで綺麗に仕上がっていました。これから建具や、什器、照明が入るとまたイメージが一新するかと思います。2月初めにオープンする予定だそうです。

ついでに「寺田模型」の建築倉庫(天王洲アイル)に行ってきました。国内の建築家の実現したプロジェクトやコンペなどで実際に検討やプレゼンのためなどに作製した模が並んでいます。(写真は最近オープンした益子町の道の駅です)



単なる完成模型でなく、スタディ模型などもあり、建築家の思考の過程が手に取るようにわかって大変勉強になる展示です。最近は3Dで検討することも多く、模型を作ることが少なくなりました。ジェッソ、スタイロ、かすみ草など昔コンペ模型などでよく使っていたことを思い出しました。

建築倉庫と同じビル(寺田模型ビル)では今週末からちょうど1年前に亡くなったデヴィッド・ボウイの大回顧展「DAVID BOWIE is」が開催されます。
数年前に英国のヴィクトリア&アルバート美術館で開催された展覧会の巡回展です。
展覧会の模様はドキュメンタリー映画になって見ましたが(*2015年2月でした。2015年は一昨年かあ。時がたつのは早いですね)、今回は実物が見られるとのこと!