最近できた建物の屋上庭園を2つ見てきたので、今日はそのことについて書きます。
まずひとつは、池袋の豊島区役所。
エントランスに入る前に外壁(厳密に言うと外壁の外に取り付けたルーバーなどのスキン)から緑化しています。
中に入ってエレベーターで10階(区役所部の屋上です。その上には住居部があります。)
に上がると迎えてくれるのが、池袋のシンボル「いけふくろう」たち。世界各国のふくろうが迎えてくれます。個人がコレクションを寄贈してくれたようです。その数は計り知れず。
その向こう側には内部の大きな吹抜けに垂れ下がったつる植物が見えます。
屋上庭園に出ると武蔵野台地を模した屋上庭園が複数の階(10階から4階まで)に渡って広がっています。
庭園の各層の高低差はおよそ武蔵野台地の高低差に合せているそうです。
台地、谷戸、崖線、川の地形構造を建物にも取り入れている。
最上部には上流の魚の水槽があり、モツゴやオイカワなどの魚が泳いでいます。
自分も、昔荒川で釣りをした時によく釣れた懐かしい魚。
最上部から小川が流れていて普通の屋上庭園では味わえないような趣です。
この流れている水は大きな樋のようなもので下の階に滝のように落下します。
なかなかの迫力です。
硬質な建物の構造と緑化の調和がなされているのは水の存在が大きいかも。
配管から流れる水の音がBGMのよう。
壁面緑化のフィカスプミラ(ヒメイタビかな?)にはどこからか飛んできたのか、または最初から植え付けてあったのかすみれの花が咲いていました。
水の流れが10階から4階まで続く。
全体的にチャレンジングな植栽をしていますが、一点だけ、外壁スキンに施されたプランター部分は枯れそうになっていました。足場もありますがメンテナンスもしにくそうで心配です。
つづいて、新宿南口の新しいバスターミナルに付随する商業施設の屋上庭園です。
【今日のおまけ】
同じく池袋の西武の屋上庭園も昨年リニューアルしました。フードコートも充実して楽しい場所になりました。こちらのすごいのはいつ行っても色とりどりの花が入れ替わっていて、そのボリュームときれいなまとまり方に感激します。
たとえば、黄色と白色でまとめられた鉢のコーナーには、黄色枝のサンゴミズキやレンギョウが入っていて豪華です(咲いている時期は一時ですから入れ替えが頻繁に行われているのでしょう)!
池袋は人も多く、駅を降りると方向がわからなくなる混沌とした街の印象があり、いつも目的地のみ一点集中して歩いては用事を済まして早々と退散していましたが、ようやく好きな場所(自ら立ち寄りたい場所)ができてうれしくあります。