5.23.2014

新緑の季節

この時期の植物の成長は日々めざましいものです!

昨年冬に植栽したMさまのお庭にうかがいました。
地上部にはなーんにもないさみしい状況からはじまり、この先どんな状態になるのか想像がつかないなかでここまで根気強く成長を見守ってくださいました。
この冬の大雪で枝が折れてしまったり、葉が落ちてしまった植木など次から次へとご心配をおかけしましたが、この数週間で復活をとげたようで元気いっぱいに育っていました。

これから夏を迎え、さらに素敵になっていくことでしょう!




そして、先日池袋の自由学園明日館(みょうにちかん)にて所属するジャパンガーデンデザイナーズ協会(JAG)の総会セミナーが行われました。明日館の建物は大正10年に羽仁夫妻が設立した自由学園の校舎でフランク・ロイド・ライトの設計です。



設計は、ライトが故郷のウィスコンシンの大草原から着想を得た、自然との共生をテーマとした草原住宅(プレーリーハウス)形式と呼ばれるもので、軒を低く抑えて水平にのびたデザインです。
大きな窓からそそぐ採光が開放感をかんじます。漆喰と木材のシンプルなつくりに心地よさを憶えました。









先月から順次仕上げている立野町の集合住宅もラストスパートです。





今日は植え込み用のジャカゴも届いてこれから植物のスペースを立体的に増やしていきます。




セミナーでは繰り返し、緑化には維持管理が大切で、住んでいく人がかわっていく(3〜40年の時間軸で)都市の街並みのなかでは、緑の街並みを個々でなくみんなで育てていけるようなサポートが不可欠ですね・・・との話が出ていました。

春は時期柄、次から次へと植える作業が続いてお客様へご説明が追いついていませんでしたので、これから順次説明や管理方法のご相談にうかがいます!








5.15.2014

続植物が生きている音〜国際バラとガーデニングショー2014

ガーデンショーもはやいもので今日で6日目。会場の場にも目が慣れてきて客観的にそれぞれが見えてきました。

まず、涼仙さんの作品「共棲」。忽然と人だけがいなくなった設定です。
部屋のなかに、雨が降って水たまりができて、周りに草花が茂っているという非現実の違和感をリアリティのある部屋で描写しています。

夢を見させるガーデンショーという場において反則でしょう。が、わかってやっているんですよね。そこをもっと貫けばよかったのかとも。





そして今回の主要な植物、メインプランツは、普段の私たちの庭にはなじみのないシルバーリーフのダイアンサス「ローズドメイ」にしました。
私も実際、この種類を地植えで見たことがありません。





この自然を感じない(ふうに見える)ダイアンサスは、実は100年以上前に生まれた原種系のダイアンサスで、これをもとに新たな園芸品種が改良されてでてきたんだ、というストーリーに惹かれました。
それであるのに、ローズドメイは個体差が激しく、固定化しにくく商品化になりにくいとも。なんとも華麗さのなかに、たくましさと偏屈さが備わっているようにみえて、普段私たちが自然って思う自然ってなんだろう?と思わせてくれた植物なのです。





第2の主役、アグロステンマ








対極に、実際の庭のヒントになるような見本を見せてくれた『木ごころ』さんの作品は大人シックで素敵です。
植えてある植物が通好みなんだな。









で、やっぱり、『あかざさん』の一貫したオリジナルティはかっこいいな。





限られた時間のなか、今日もできるだけ観てそれぞれの作者の想いを感じてこようと思います!

5.10.2014

植物が生きている音〜国際バラとガーデニングショー2014

今日から開催の第16回『国際バラとガーデニングショー』@西武ドーム。
今年は涼仙さんの出展する作品に植栽デザインの担当をいたしました。

涼仙さんの作品意図を植物のちからと美しさでどのように表現できるのか、この2ヶ月ほど話合いと準備が続きました。
同じ業種にして自然や植物への考え方や捉え方が似て異なるもの同士の会話では、共通イメージがつかめているようで何かが決定的に伝わりきれていないような曖昧な状態のなかで共通言語を探していきました。
そのなかで、「植物が生きている音がするような」という言葉を手がかりに全体の世界観がつかめてきました。


写真は昨日の設営最後の様子です。







ちゃんとした写真はまたあとで。
場所はコンテストガーデンAー1です。

見どころ満載のガーデンショーです。
国際バラとガーデニングショー」 5/10〜 16まで西武球場で開催。 
見に来ていただけたらうれしいです。

涼仙さん、この機会をいただきありがとうございました!


5.05.2014

素敵な音楽との出会い NHK-FM「世界の快適音楽セレクション」

土曜日の朝はのんびりNHK-FMの「世界の快適音楽セレクション」(ゴンチチ司会)というラジオを聞きながら仕事をしています。
毎回テーマごとに素敵な音楽を届けてくれますが、先日のGW土曜日のテーマは「お祝いの音楽」。早逝したニック・ドレイク(Nick Drake)の母であるモーリー・ドレイク(Molly Drake)の「ハピネス」が流れました。

これが、久しぶりに自分の琴線に響きました。1950年代にホームレコーディングされたピアノの弾き語りのその曲は幸せだった家族の日常を切り取ったような佇まいを持っています。日々の食卓に添えられた花瓶のようなささやかな幸せを感じさせる曲です。早速itunesでアルバムを購入しましたが、一生楽しめるアルバムだと思います。


Molly Drake Happiness




3年ほど前でしょうか、同じく「世界の快適音楽セレクション」で流れた越路吹雪の「モア・モア」もそんな一曲でした。昭和30年代の貧乏だけど未来に希望のある夫婦の日常を切り取った歌。越路がシャンソン歌手の芦野宏とデュエットで夫婦のやりとりをコミカルに歌っています。

 
 

日々せわしなく働いていて、疲れたー、でもホッとしたいって時に聞きたい音楽です。
人生まだまだ捨てたもんじゃない。そんな2曲です。

5.04.2014

お引渡しへ

レストランの雑貨スペースの増築工事はなんとかお引き渡しできました。
(外構部分の残工事がまだあります)





オーナーさん夫婦が漆喰塗りをしている様子です




外部の下見板には木材が腐らないように保護塗料を2回塗りしました





入り口ドアが入りました



休憩時、木陰で頂く杏仁豆腐とアイスコーヒー。格別ですね




これからオープンに向けてレイアウトに大忙し



お施主さんと一緒に漆喰や、ペンキを塗って、現場の大工さん達とも一緒に休憩でお茶を飲んだりして、中々普段の設計監理だけでは味わえない現場の苦労もわかりました。


レストランオーナーさんがこれからレイアウトを完成してどんなふうな魅力を引き出して頂けるのか楽しみであります。



5.02.2014

八ヶ岳へ

国際バラとガーデニングショーの植物探しで八ヶ岳へ。


Oさんの導きで、様々な生産者さんを廻ってみることができました。

ガーデナーなら住み込みでもなんでもして移ってきたくなるOさんの庭にて咲いていた黄花カタクリ
初めてお会いしたOさんは実はJAGの先輩でした。JAGに入っていてよかったな〜


八ヶ岳では生産者さんから直接植物を購入したり、お話を聞くことができるまさに「ファーマーズ」!のマーケットが5月後半に開催されるそうです。

植物を求めに八ヶ岳へ行くのは昨年秋から2回目とあって八ヶ岳がより身近に感じました。



植物探しも一人でしていると途方にくれて判断がつかなくなったりしますが、今回は誘ってくれた仲間がいたから話しながら楽しくまわれました。
さて、これからが本番!