花と緑の業界園芸専門誌、グリーン情報さんが発行する「ガーデンセンター」、
今月号の特集は、「庭で遊ぶ、庭を遊ぶ」です。
【ガーデンセンター2016年3月号】
特集:庭で遊ぶ 庭を遊ぶ
・「遊び」のある庭へ ・はらっぱギャング ・ガーデンキャンプ
・たとえば庭に“海”がつくれたら?
ほか、有益記事満載
http://www.green-joho.jp/
どの分野でも業界誌というのはマニアックで、先読みのトレンドや斬新な新製品など重箱の隅っこをつつくような情報が満載です。
展示会に行ってもつくづく感じることですが、売り手、作り手の細やかなアイディアや目のつけ所にはっとすることもありますが、実際にそれをピンポイントで欲している消費者まで届けるためには、価格の壁だったり、生産・供給の面だったり、商品化の道のりは簡単なものではありません。
それは、ある人にとっては無上の喜びであることが、ある人にとっては取るに取らないことだったり価値観は50人いれば50通り。例えば、生涯じぶんの友だちであるといえるような運命の一冊の本に出会うために、たくさんの本を手にとって読んでいくしかないように、選ぶほうもあらゆる情報のなかから自ら手にとって選んでいくしかありません。
情報過多な世の中、選ぶほうも大変ですよね。
さて今回、私も提案させていただきました遊ぶ庭は「猫のための猫が遊ぶ庭」として、きわめて日常茶飯事な視点から出てきたテーマです。
猫との生活、植物と庭の空間、普段考えていることを取り上げてみました。
とはいえ、室内飼いが一般的である猫と外空間の庭、どう繋げたらよいでしょう、という前提条件がありました。
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猫と庭だって?
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ボクも室内育ちだよ |
それでも、ある人にとっては価値をなさないことでも、ある人にとってはピンとくる。だからこそこうした業界誌の細やかな情報の価値があるのでしょう。
実際、庭づくりのご相談では外猫のトラブルでお困りの方もいるし、比べることではないけれども猫よりも犬を飼っている方が多かったりしますが、猫との日々を綴っている方々のSNSインスタグラムなどを見ていると、「こんなにも猫を愛してやまない人たちがいる」といるかと思うと、自分だけじゃないのよね、とちょっと安心したり、あまりの溺愛ぶりにあったかい気持ちになったりしています。
我が猫の様子から、猫が遊ぶ庭のなかにグラス植物(イネ科を中心とした草類の植物)を取り上げました。ちなみにイネ科の植物のなかにもアレルギーがあるものもありますので、種類によっては飼い主さんも猫ちゃんもご留意ください。
グラス植物といえば、
先日美容院で手に取ったファッション誌のエルメスの広告は、
グラス植物の柔らかさと懐かしさ、野性的な雰囲気と普遍的な美しさが広がっていました。
懐かしさを感じるのはグラスならでは
植物も庭もその場の空気感や息づかいが伝わらないと魅力は半減するのだと、
この広告写真をみてしみじみ思いますね。
- by HERMÈS Creative Direction:Veronique NICHANIAN Photographer : Yoshihiko UEDA
大地を駆けるライオンのように、こうした場所でグラスの間から猫たちが顔を出しながら追いかけっこする、
もしそんな庭ができたら、猫たちにとっては理想的?
かどうかは猫に聞いてみないとわかりません。
でも、そんな風景ができたらきっとみてみたい!
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いいや、敵のいないあったかいところで
ぬくぬくが一番だよ
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