8.08.2016

キャットテール

店舗Nの夏花壇、暑さのなかでも元気いっぱい。

今回のポイントは赤かな。

夏には強い日差しに負けないような強い色味が多かったり、青や白といった爽やかな雰囲気を求められますが、今回の白花のアベリア・コンフェッティの赤い枝、トウダイグサ科の赤い尾のキャットテール(キャッツテール、アカリファ)が繋がって全体にまとまりがあるように見えます。
赤でも白と緑がはいると暑苦しくないですね。



猫の尾という名のキャットテールは吊るような、垂れ下がるような乾いた場所がいいようです。これまで庭植えなり、鉢にも植えたりしましたが、雨などで黒ずんで喧嘩の果てにボロボロになった野良猫の尻尾のような姿になったり、あるいは、日差しが足りずに花芽がなかなかつかなかったりすることがあり、どちらかというと手が出しにくい種類でしたが、ようやく可愛さに出会えたというか!
半耐寒性とありますが屋外でも冬を越せています。これは場所にもよるだろうけども。

決定的瞬間で一目惚れする植物もあれば、何度か付き合ってみて良さがわかるようになる植物もあります。


ポイントに入っている黄色葉はケラトスティグマ・ウィルモチアナム‘デザート・スカイ’(Ceratostigma willmottianum ‘Desert Skies’)。これは一目惚れした種類。

こちらもよく見ると赤い軸に




星のようなブルーの小花が枝先にちょこんと咲きます。
こんな暑いさなかでも健気に咲きます。
鮮やかな黄色葉に対して、爽やかな青色の花のコントラストがいい。
このブルーはどんな青色なのか形容しがたいので色見本で似た色合いを調べてみたらcornflower blue (corn flower は矢車菊)が近いのか。
そうですね、矢車菊に似た花色です。






【今日のおまけ】

植え込みに落ちてた迷子ちゃん。
手にとってみたらなんとも愛らしい、手づくりのようです。

どうか持ち主さんのもとに戻れますように。

お店の人が濡れないように袋に入れてくれて
ここにいまーす!

8.07.2016

ひと月後の植物と再会

1ヶ月後の定植確認へ。
植えた植物の名前を全部憶えて、そらで言えるようになっていたMさん。
呪文のようなカタカナ品種名を繰り返して、
なんだかうれしいですね。

自宅で数年キープしていた秘蔵っ子のクロハトベラの斑入種(ピットスポルム・テヌイフォリウムバリエガツム)をこちらに植えたらとってもいい感じ。

ちなみに、欲しい時に欲しいものが欲しいサイズで入手できるとは限らないので、これというものは手元にいくつかキープしておくようになりました(管理も大変)。

ウェーブがかかった斑入りの小葉と黒軸の枝のコントラストが特に冬の時期に映える美しい常緑種ですが、場所よっては凡庸にも見えるから場所を吟味してあげないと。



一番奥の照り葉のタイサンボク・リトルジェムもおさまりがいいようです。
タイサンボクといえば古いお屋敷や神社にてみあげるような高木ですが、こちらは大きくならないので小さなお庭にぴったりの品種です。樹が小さいうちでもオフホワイトの花が咲きますので、はやくMさんに花がついたところを見てほしいな、なんて気が急いだり。


思わぬところにクーラーの排水口があって、
スポット的に水が流れて土が湿っている場所ができていました。
一時的に予備のタイルを置いて水の侵入を留めていました。
クーラーを使う夏の間だけこうして様子をみてみましょうということに。
建物のつくりも考慮して植えるものを考えないとですね。




8.01.2016

「猫好きにわるいひとはいない〜猫にまつわる本と音楽〜緒川たまき×山田稔明」 

神楽坂にてブックフェアと本に関するトークイベントに行ってきました。



ブックフェアは全国各地の小さいながらもこだわりのある本作りを行っている出版社が20社ほど出品していて、小さい会場にたくさんの人が押し寄せて熱気にあふれていました。来場している人たちもちょっと一癖ありそうながら素敵な人が多かった印象です。
そして、この日の目的は山田稔明さんと緒川たまきさんのトークイベントを聴くこと。
ミュージシャンの山田さんが執筆した「猫と五つ目の季節」という小説を話のネタに猫好きで有名な緒川たまきさんとのトークセッションを行うというもの。2人の猫好きによる心温まる猫に関するエピソードが繰り広げられました。




途中、相変わらず美しい緒川たまきさんのキュートな「うちの猫、カッチ~んってキレるんですよ」などの名言も飛び出し、猫愛が振り切れてしまってどうにかなってしまった2人が猫好きの集まりでしかできない話をしてくれました。そして最後は愛猫との日々から生みだされた山田さんの歌とたまきさんの朗読もあり、たまきさんの名言、「世界中の猫が幸せでありますように」で締められました。その後山田さんの本に今日の記念にサインもいただきました。

猫好きにはたまらないイベントとなりました。



これからゆっくり読もうね。