5.20.2016

ルイ・ヴィトンの展覧会

工務店さんのお誘いでルイ・ヴィトンの展覧会に行ってきました。

ルイ・ヴィトンのトランク、バックの歴史を辿る展示でした。


ヨーロッパの貴族や知識人が行う「グランツアー」、
その必需品としてのラゲージ類、
移動手段の発達(船、鉄道、車、飛行機)に伴う小型化やバリエーション、
その一つ一つにルイ・ヴィトンの哲学が感じられました。


しかし設計者として気になるのはやはり、その会場構成と仕上げ。
ルイ・ヴィトンの名にふさわしく贅沢な仕上げを用いた会場でした。




木のコーナーでは、ふんだんにフローリングと、木のモールディング。仕上げを触っていたら警備の人に注意されました。





こちらはふかふかなクッションの壁と優雅なドレープをまとった天井。
エレガントなシャンデリアが印象的。







こちらは鉄道の旅を再現したコーナー。
木造の壁や窓枠、スチールの荷物棚。昔の鉄道を完璧に再現していました。







こちらはクッション張りの壁。落ち着いたワインレッドの生地。
文筆家をテーマにしたコーナーですが、こんな落ち着いた部屋で物書きをしてみたい衝動。





こちらは飛行機の旅をテーマとしたコーナー。
ルイの孫世代のルイ・ヴィトンでは飛行機も自らデザインしていたとか。大空への飛翔を夢見ていた時代の明るい雰囲気。サン・テグジュペリの星の王子様を思い出しました。


ルイ・ヴィトンと言えば、日本では若い女性でさえも手にしているバッグという認識もありますが、こうして展覧会で歴史を一望すると、その先駆性と時代を築いてきた誇りというものを再認識させられました。