5.15.2014

続植物が生きている音〜国際バラとガーデニングショー2014

ガーデンショーもはやいもので今日で6日目。会場の場にも目が慣れてきて客観的にそれぞれが見えてきました。

まず、涼仙さんの作品「共棲」。忽然と人だけがいなくなった設定です。
部屋のなかに、雨が降って水たまりができて、周りに草花が茂っているという非現実の違和感をリアリティのある部屋で描写しています。

夢を見させるガーデンショーという場において反則でしょう。が、わかってやっているんですよね。そこをもっと貫けばよかったのかとも。





そして今回の主要な植物、メインプランツは、普段の私たちの庭にはなじみのないシルバーリーフのダイアンサス「ローズドメイ」にしました。
私も実際、この種類を地植えで見たことがありません。





この自然を感じない(ふうに見える)ダイアンサスは、実は100年以上前に生まれた原種系のダイアンサスで、これをもとに新たな園芸品種が改良されてでてきたんだ、というストーリーに惹かれました。
それであるのに、ローズドメイは個体差が激しく、固定化しにくく商品化になりにくいとも。なんとも華麗さのなかに、たくましさと偏屈さが備わっているようにみえて、普段私たちが自然って思う自然ってなんだろう?と思わせてくれた植物なのです。





第2の主役、アグロステンマ








対極に、実際の庭のヒントになるような見本を見せてくれた『木ごころ』さんの作品は大人シックで素敵です。
植えてある植物が通好みなんだな。









で、やっぱり、『あかざさん』の一貫したオリジナルティはかっこいいな。





限られた時間のなか、今日もできるだけ観てそれぞれの作者の想いを感じてこようと思います!