9.16.2014

京都その2

 続いて向かったのは京都国立博物館。
旧館は明治時代に建てられた明治時代を代表する建築家の片山東熊の設計です。旧館の老朽化したことを受けて新館が建てられ、ちょうどこの日は新館での展覧会オープン初日でした。



新館は、明治時代の歴史様式と喧嘩しないような端正なモダン建築で何処にも破綻の無い建築です。内部は石器に始まり、土器、青銅器、仏像類(教科書に載ってた品々)など、国宝級の展示物が盛りだくさんで展示されていました。




見学を終えて建物を後にすると、門近くで何やら警備員と話している設計者の谷口吉生先生の姿を垣間みました。どうやら施設管理について話をしているようです。建築家は警備員に指示をし終えると、喧噪のなかを颯爽と自分が設計した建物の中へ消えて行きました。その佇まいはまさに設計した建物と相通じるものがあり、これぞ孤高の建築家という言葉が頭に浮かびました。痺れました。






それから、重森三玲自邸の庭園も見学しました。扉一枚の向こうに洗練された別世界がありました。静の世界でありながら、立つ場所や見る角度によって違った景色が見えてくる。ここでも造った人の計算心や遊び心を憎いほど感じました。





思い立って行きましたが充実した時が過ごせました。やはり京都は見所たくさんですね。

ところで、今年は秋が一気にやってきたようで夏の終焉を感じられないほど。この気温差は人間よりも植物のほうが適応力はあるのでしょうか。ともあれ実りの秋が迎えられる天候であってほしいと願います。


【今日のおまけ】
名残を惜しむかのようにかき氷。季節のイチジクのかき氷です!