今回の主目的は、現在私たちが関わっているテーマ、家と庭をつなぐ空間づくりの参考として、オーストラリアの建築家Architects EATのアルバート・モー(Albert Mo) 氏とランドスケープデザイナー:マシュー・カントウェル(Matther Cantwell)氏の講演会とパネルディスカッションを聞くことでした。
タカショーでは、オーストラリアや北米の住宅に近年用いられている空間概念「アウトドアリビングルーム」を5番目の部屋=5THROOMと名付けて積極的に外部空間を部屋として利用することを推奨しています。
講演会ではモー氏とカントウェル氏の魅力的な事例が豊富に紹介されました。
パネルディスカッションでは、私たちが聞きたかった「5THROOMの重要な構成要素は?」に対し、自然からのプロテクション(風、雨、日射など)を作ること、そして、室内と自然のつながりをつくること、だと回答されました。
そして、印象的だったのは二人が今回はじめて桂離宮を訪れて感じたことである「桂離宮をはじめとした日本建築において既にしてOutdoor Living Roomが実現している」とのことでした。おそらく日本建築の軒先空間や、土間空間、桂離宮の月見台などを示していると思います。
これからも日本の古き良き建築に目を配っていこうと思います。