1.07.2016

ガウディ計画

あけましておめでとうございます。

本年もボスケデザインをよろしくおねがいいたします。




さて、お正月休みを利用して「創造と神秘のサクラダ・ファミリア」という映画を見てきました。ご存知アントニオ・ガウディ設計のサクラダファミリアの建築工事プロジェクトにまつわるドキュメント映画です。




神の影響力低下を嘆いて、信仰心の復活を求めて造りはじめたこの教会、建設の途中には、内戦による中断や、教会を完成させる意味を問うて建築家(コルビジェなどもいた)や有識者らによる建設反対署名運動、地下トンネル建設工事に妨害されたりと、紆余曲折ありましたが、
ようやく2026年完成予定というところにまでこぎつけました。


その背景には、コンピューターの発達により数十年も工期を短縮できたことなどが大きいとのことです。
設計をする身からするとやはりここ20年くらいのテクノロジーの発達は目を見張るものがあります。しかし、内戦で粉砕されたガウディによる石膏模型をいまだに地下から発掘してパーツごとに分けて復元しようとしていることも同時に驚きでした。テクノロジーが進んでも最後には模型に頼り、彫刻家もまた最後はガウディの模型を参考にしているとのことでした。



映画の中で印象的なセリフは「神は急いでおられない」という言葉です。


神の視点からすれば100年、200年なんてほんのちょっとの時間なのかもしれません。
翻って、実際の自分たちの仕事に置き換えてみると「お客様は神様です」という言葉がありますが、お施主様も神様です。
しかしながら、「お施主様は急いでおられない」なんてことはまったく無く
「お施主様は待ってくれない」というところが本音でしょうか。


さて、長らく完成時期は「神のみぞ知る」という状態でしたが、2026年完成予定。本当に完成するか今から楽しみです。


林立する塔の間をゆっくりパンする映像で、
自分の中では神々しいビーチボーイズの『God only knows(神のみぞ知る)』のハーモニーがずっと流れていました。