さて、お盆休み中に、ビーチボーイズのリーダー’ブライアン・ウィルソン’の苦悩を描いた
「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」を見てきました。
ビーチボーイズといえば 夏 海 女の子 車 などのイメージで語られがちですが、デビューから数年の狂騒の最中に、そのイメージから脱却すべく思い悩んでいたのがリーダーのブライアン・ウィルソンです。
ビートルズの「ラバーソウル」に触発された「ペット・サウンズ」その後の未完に終わった「スマイル」を経て、ブライアンは狂気の沙汰の突入していきます。
美しい芸術の高みへと到達するために失ったものの大きさ、そんな思いが頭の中によぎりました。その後の復活への道も描かれ、この映画を見た後に2012年のリユニオン来日公演がより感動的なこととして思い出されました。
自分は、「スマイル」未完成曲をなんとか完成させた「スマイリー・スマイル」や力の抜けた「フレンズ」が好きです。
「スマイリー・スマイル」はドライな触感でさながら真夏のエアコンの良くかかった部屋。ブレイクが多く、曲の構造がはっきりしない構成は、いつの間にか寝に落ちてしまう
究極のお昼寝アルバムとして活用。
「フレンズ」は、夕涼みの冷気。闇の中で人知れず寄せては返す波を思い起こします。
夏の終わりの夜に聞きたいアルバムです。
でも、今年の夏は異常に暑くて夕涼みもままならないですね。