12.24.2014

「みんなのアムステルダム国立美術館へ」

「みんなのアムステルダム国立美術館へ」という映画を見てきました。




物語は10年間に渡る美術館の改修工事のトラブルを追ったドキュメンタリーです。
改修工事の建築的手法が見られると期待して見に行きましたが、良い意味で裏切られました。物語の主題としては改修工事の運営に関するゴタゴタです。外部の市民団体からの圧力や室内装飾のやり直し、責任者の退任など、建築の規模の大小に関係なく起こりうるトラブルとその解決。コンペで勝ち取った建築家も出て来てトラブルに巻き込まれる。設計の仕事を生業としているものとしては身につまされる思いでした。

そんな中、新しい館長候補と目されながらも、結果的にアートディレクター主任に収まって理想の展示を実現できることとなった学芸員が言い放った「人生には何かを捨てれば他の何かを手にすることが出来る」という言葉が印象的でした。