12.26.2011

柳宗理さんのデザイン

今朝、柳宗理さんが亡くなったとのニュース。


植物の造詣の美しさに涙するのと同じく、
柳宗理さんが造った生活製品の美しさに涙した。

たぶん根源は、同じ感激だったと思う。

植物や庭に対峙していつも思うのは、
自然の美しさにはかなわない、という諦念感。
それでもって、人間がなにをどうやって手を加えようとするのかとひるんでしまう。


それでも

ウィリアム・モリスの植物や小鳥のパターンや、
Art Nouveau、日本の民芸運動の工芸製品、
そして、現代に至って柳さんのプロダクトに続くように、
人間が作り出す美しく機能性あるデザインが生まれて、
それを享受できる喜びのなかで今の私がいる。


「役にたたないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」

とはウィリアム・モリスの言葉。

日々の生活・雑務に翻弄され毎日が垂れ流しで過ぎていく中で

今一度、その言葉の意味を知る。


ショックだけどこの想い書かずにいられない。



心よりご冥福をお祈り申し上げます。

そして、この世にこんなに美しい道具をありがとうございます。

 on 26th Dec 2011

12.20.2011

京都にて



無鄰菴(むりんあん)にて
 






重森三玲旧宅にて
 
京都で素晴らしい庭園を観てまわって、思ったこと。




1.庭は造る人の哲学(思想)が示されるもの。




2.庭は見る人の心をあらわに写し返す鏡。




そして、


3.庭は掃除ありき。(笑)




想いが溢れてて収拾つかないのですが、


要約すると、この3点でしょうか。




秋の暮れ
 衝撃が強すぎて、
5日暮れても、いまだ現実感が戻らず。
見たものすべて脳裏に焼き付けておきたい。




自然が主役となる庭は、時とともに変化していく。
植物は生き続け生長し形を姿を変えていく。
その先の姿を読みながら、
長い年月を経て形づくられる風景もあれば、
最初の原型を維持している庭もある。


混迷の時を経ても、維持しつづけている方々の
ご尽力に敬意の念を抱きます。

12.12.2011

オサバグサ(筬葉草)

山形の農家さんより
自分の山から採ってきたオサバグサ(筬葉草)を託されました。

いつも変わった植物をくれます。
山男なだけに、山の植物をいつも教えていただいています。

ダのような葉ですが、ケシ科で1属1種の日本固有植物だそうです。
機織りの筬(おさ)に似てることからオサバグサと由来。


私にとってはこの出会い、とってもありがたいのですが、
山野草にとって東京のぬるい夏は過酷で地獄の環境でしょう。

人間ですらクーラーなしでは過ごせないのに、ましてやこの北国の可憐な草・・・・・

詫びる代わりにせめて来年の夏、白い花に出会えるように過保護に育ててみます。

咲いたら見に来てくださいね~。
Pteridophyllum racemosum

12.05.2011

モミの枝を使ったクリスマスリースづくり

昨日のクリスマスリース教室の様子。

部屋中がモミの香りに包まれ
森林浴のような雰囲気のなか、


おひとりおひとりそれぞれ異なる、
味わいあるリースができました。

大きさも微妙に違って、
飾り方も、
かわいらしかったり、シックだったり、ゴージャスだったり、
シンプルだったり、それぞれ素敵なリースに。


フレッシュなリースなので、賞味3週間程の楽しみですが、
どうかクリスマスまで飾って楽しんでもらえますように。






参加してくださった皆さま、主催者の皆さま、
ありがとうございました。

とても楽しい一時でした。

もっとお話しできる時間があればいいのになと思う。
なので、またどこかでお目にかかる時を楽しみにしております。

12.02.2011

12/4(日)モミを使った自然派クリスマスリースづくり教室

【イベントのお知らせ】

12/4(日)に新宿住宅展示場にて、
もみの木の自然派クリスマスリース作りの教室をします。

基本型をお伝えしつつ飾り付けは
各自自由に楽しく作っていただく予定です。
ご都合よろしければぜひご参加ください!

お申込みは住宅展示場まで↓

東京都新宿住宅展示場
http://www.tokyoshinjuku.jp/fair/fair.html

リースの材料です。土台も蔓でつくりますよ!

11.30.2011

窓辺から小さく励ます



先日届けた鉢植えの様子を見にいった。

大正生まれのご婦人の家。
体調がよくならずに辛いとのこと。

入院して以降、これまでの植物が枯れてしまった。

ベランダには水道がないから
部屋から水やり用の水を運ぶのも一苦労。

それでも植物を大切に丁寧に育ててくれている。

生活様式は人それぞれ。
それぞれの暮らし方に見合う植物との暮し方がある。

人の生活と植物との暮し方、その接点を見つけたり、
サポートすることが自身の仕事であることを再認識。

やっぱり、
植物を通じて人を幸せにしたい。
幸せにしたい、なんて傲慢だな。
なら、幸せな気分にしたい。
たとえそれが一時であっても。



【今日のおまけ】
ご婦人の家にはお手製のかわいいものがたくさんある。
すごいのはその数で、同じものが何十体、何百体もあり
何箱にも詰まっている。

どうしてこんなに量産するのかと尋ねたところ、納得いくまで作り続ける性分だから!だそうです。
素晴らしい心意気です!なかなか真似ができることではありません。

ひとつ作って満足しない、次はもっと自分のお気に入りができるように試行錯誤するのが好きだそう。 

改良を重ねた人形。
自分が着物を着るとしたら、と想像して着物を合わせるのが
楽しかったそうです。

乙女心ですね ♡



今日はお土産でこちらをいただきました。




どれもきれいな和紙ばかり。和紙は鳩居堂!だそうです。
人知れないその人のこだわりを垣間見るとうれしくなります。






金魚のくす玉もいただいた。

机の前に飾ったよ。ゆーらゆーら。
昭和な雰囲気。





11.25.2011

イテア・ヘンリーズガーネット Itea virginica 'Henry's Garnet'

Henry's Garnet.  
ヘンリーさんのガーネット。

ガーネットは濃赤色の天然石。
別名で柘榴石(ザクロ石)。




瑞々しい赤色の実はまさにガーネットのごとく。宝石として首飾りにしたくなるほど。

名づけられた名前からますます心が奪われてしまう植物もあります。


春の白花からは想像できないほどの赤色には恐れ入りました。

冬の今日、出会えてよかった。


ユキノシタ科 ズイナ(イテア)属 
コバノズイナの仲間です。
Itea virginica 'Henry's Garnet'  

 

*Who is Henry??   と気になってネット検索で1時間・・・・・。今日はもう諦めよう。。。

11.20.2011

シャルロット・ペリアンと日本


シャルロットペリアン展@神奈川県立近代美術館(鎌倉)

2週間以上前の話になってしまいましたが、
秋晴れの日に、シャルロット・ペリアン展へ行きました。


ペリアンさんはオープンハートの持ち主でたくさんの人に愛されていたんだな、
ということがよく伝わってきた展覧会でした。


帰り道の鎌倉八幡宮では、晩年のペリアンさんにそっくりな風貌のおばあさんが
露店(筆を売っていました)にいたのは驚きました。

ほんとにそっくりで、まぼろしをみたかと思いましたよ!(笑)


晩年のペリアンさん写真はこちらにあります>>> http://www.city.shinjo.yamagata.jp/1653.html 


うーん、やっぱり似てた!

11.11.2011

球根を例えると・・・

我が子を送り届ける気持ちで寄せ植えを配達。



来年の春まで楽しんでもらえるよう
球根をたくさん入れました!

(内緒にしたいのにここに書いてよいものか・・・)。

順調にいけば2月初旬から次々顔を出してくる予定です!
球根はまさに仕掛け花火のようですね。

11.09.2011

冬日

今朝の冷えこみは、今年はじめて冬の到来を感じました。

最後のカンナの花が落ち、


これからライチのような変な形の実をつける



普段は、「花がらイコール=塵」と認識している脳みそでも、
今朝ばかりは枯れた姿をいとおしく感じる。

日本人の私、を感じる。


「美しい日本の私」川端康成

まだ読んだことのない方、
ぜひ読んでみていただきたいです。
(私がいうのもなんですけど・・・・)

ノーベル文学賞を受賞して、ストックホルムで講演した内容です。
日本人が潜在的にもつ季節感はこれなのか、と名文を通じて
わかったとき、嬉しさがこみあげてきます。




10.31.2011

仕入先で裏葉が薄紫色のきれいな植物に出会いました。



Vitex trifolia ‘Purpurea’ 
クマツヅラ科 ハマゴウ属

落葉樹ミツバハマゴウ ‘プルプレア’です。
どこか似合うお庭とスペースがあったら落葉する前に植えてみたい。


庭は全体の調和があってこそ。
いくら好きな植物だからといってやみくもに植えてはなりません。
なのでここぞという場所が見つかるまで
ひたすら我慢・辛抱です。


こちら、ネーミングタグにはニンジンボク'プルプレア'とあったりして
戸惑います。

どちらも同じクマツヅラ科ハマゴウ属ですが、
ミツバハマゴウが正らしいです。
生長を知るためにも植えたいな~。育てたいな~。
でも家のスペースはもう限界。
いつもいつも、この葛藤のなかです。

Autumn Rose Garden  秋のバラ園



秋バラが見頃の京成バラ園へ。






目を肥やしにいったのに購買意欲に火がついて大変なことに。
美しいものはおそろしい・・・ですなぁ~。

で、育てあげるのも一苦労のバラ。
だからこそ人は魅了されるのでしょうね。


売店にて「返り咲きってなんですか?」と聞かれた伯父さんが
「返り咲きっていうのはね~~~、ダラダラ咲くの!!」
返答してました。
ナイスな表現に、思わず座布団一枚あげたくなりました!

 

10.28.2011

日本のカボチャはPumpkinといわない

で、Squash(スカッシュ、スクオッシュ)であるということを
The Garden*今月号で知りました。
レモンスカッシュのスカッシュと同単語なのですね。


Squash????ってなに?
The Gardenの今月号表紙はかぼちゃ。
タイトルもオレンジ色。

ハロウィン飾りでみるような皮がオレンジ色の種類がパンプキンで、
日本のカボチャにあたる種類を英語ではSquash(ウリ科カボチャ属植物の総称)
に該当するとのこと。
そして、Squashには、皮が薄く種が柔らかい夏かぼちゃ(Summer Squash)と
皮が厚くて固い冬かぼちゃ(Winter Squash)の2系統があり、
日本のかぼちゃは後者の冬カボチャにあたります。

この号では冬カボチャを特集。
きれいなビジュアルでカボチャもうれしかろう。
これを機にもう少し読み進むと、


上ページは、冬カボチャを形別に8タイプと分類しています。
形もいろいろで、マッシュルームみたいな形のかぼちゃもあるのですね。
味についてもそれぞれ特徴があるようです。

品種名も'Crown Prince', 'Celebration', 'Honey Bear', 'Butter Cup',
'Butternut', 'Sweet Dumpling' ,'Halequin'・・・・・・・・など
形や色合いから連想した品種名が名づけれていて、なんだか愛着を感じます。

ハニーベア、とか、ハーレクインなんて。
こうして比べてみると「なるほどっ」と思いました。


こうして品種も英単語も憶えては、また、忘れる、の繰り返し・・・ですが、
野菜は実際に味わって舌で憶える、のが一番ですね。




* The GardenはRHS(Royal Horticultural Society:英国王室園芸協会)の月刊誌。
40ポンドくらいでだれでも会員になれます。
表紙写真が季節感をあらわすものばかりで、
月始めに封筒をあける瞬間が楽しみでもあります。




10.23.2011

第8回丸ノ内仲通りガーデニングショー2011

今年で8回目の丸ノ内仲通りガーデニングショー、
美しい石畳のショッピング通りにミニガーデン作品が並ぶ
アーバン・ガーデニングショーです。
 
テーマガーデンの保立 美智子氏の作品は、黄色いバラ
(トゥールーズ・ロートレック)を使って。
三菱第一号美術館にてロートレック展開催中




今回のコンテストテーマは「元気 for JAPAN~つなげよう 花笑み~」です。
元気!For JAPAN. @丸ビル










*早朝に行ったので人影はまばら。作品は15点あり。

私自身2009年に出展したことがあり、
このガーデニングショーの存在に大変恩義を感じています。
美しい石畳通りの高級ブティックが並ぶ街中で、
街ゆく人に(入場料なしで)作品を見てもらえる機会を与えられること。


参加者としては、
奥行きのない平面的な長方形の空間制限、
毎年秋が開催なので植物の選択制限とマンネリズムの脱却、
短期間のハードな夜間作業、
などを察しながら思い出しながら、
いろいろな思いを胸に今日は見学してまいりました。
なお、丸ノ内仲通りはお店のウィンドウを
眺めて歩いているだけでも楽しい街ですね。

ハイクオリティなハンギングバスケット

バカラショップのウィンドウ
HANAHIRO CQのウィンドウ

JO MALONEのウィンドウ

右見てもホーッ(溜息)、左見てもホーッ(溜息)と
ディスプレイ前で立ち止まってしまう。

(ディスプレイのなかでもビルのガラスの違いによって写り方に大きな影響があるな~!

丸ノ内にお勤めの方は誘惑が多くて大変でしょうね・・・・

丸ノ内仲通りガーデニングショーは30日までです。
25日からは藝大アーツも開催ですよ。

http://www.mn-garden.com/index.html

これ以上雨が続きませんように!

10.15.2011

オリーブのリース Olive Wreath

10月半ばになり、早くもクリスマス用品が目に付くようになりました。
クリスマスにリースは定番ですが、
秋の庭からの副産物でオリーブのリースなぞ作ってみました。



オリーブのリース
本物なので緑色で楽しむのは3週間ほどですが
 

乾燥してシルバーグリーンに色がかわっても
しばらくは楽しめますよ

塩漬けor オイル漬けにするか・・・・

葡萄とはまた違う色合いできれいだなー



トウガラシのリースは、1か月ほど前に鷹の爪を八百屋さんで購入して。




おまけ

時期外れですが、日本のリース???!!の芽の輪。
和菓子屋さんの店頭@銀座
芽の輪くぐりは厄払いですが、
リース(wreath)の輪を玄関に飾ることは、しあわせを輪のなかに取り入れる
縁起のよいものだと聞いたことがあります。

そうと知ると、クリスマスに問わず常時飾りたいものですな。
(作る時間があればね)






10.09.2011

押し花の世界 

押し花教室の先生から作品を譲り受けました。




『黒部ダム』の風景です。
この絵はなんと押し花・押し野菜で出来ています。
もちろん、着色なしの自然色です。
見てみてください。このサニーレタスの山脈。


山脈はサニーレタス、高菜、銀ポプリの葉を使用。
そして、どれがどれかといいますと、



サニーレタスの葉脈、紫のグラデーション、
山の手前には薄く雲がかかっています。この雲は綿でできています。




ダムの水しぶきは綿、
灰色コンクリート部分は、カラムシソウの葉、
極小アジアンタムの森林。

ここで使われたミクロなアジアンタムには思い出が。

以前、先生(と生徒さんたち)がアジアンタムの
うんと小さいのを探していると話を聞きまして、

私は一般的なアジアンタムより小さい品種「ミクロフィラ・アジアンタム」を
知ったかぶり、半分得意げに仕入れてさしあげたのですが、
実際それは先生たちが求めていたものとは異なりました。

先生たちが求めていたのは市場には出ていない
さらに小さい小さい
アジアンタムを求めていました。
恐るべし、押し花ハンターたち。

押し花の世界もとても奥が深く、
突き詰めてやっている方々の求めているものは
とてつもなくマニアックで、
その情熱と偏愛さかげんに畏敬の念を抱いた次第です。


近くに京都へ引越しが決まっている先生なので、
昨夜はしばしのお別れがかなしくて、
もっと朝日の絵とか明るい作品がよかったよ、
と(失礼ながら)駄々をこねた私ですが、
家に帰って、自室に飾ったらしっくりなじんでます。


ちゃんと私の好みを考えて、選んで、
この作品を譲ってくれたのですね。感謝。





蟻んこのようなミクロな視線で植物と対峙している先生。
これからも、末長く仲良くしてくださいね。