11.29.2012

一番大事なところ。
ポットをはずして見た根が元気であれば、ことさら嬉しい。
根が健康ならそれだけでよし。地上の姿が多少いけてなくてもまぁいいじゃないか。
人間も同じく。

冬の寄せ植えワークショップ

 
先週、成城のABCハウジング住宅公園内にある四季工房モデルルームの
リビングにて冬の寄せ植えワークショップをしました。
 
リビングdeセミナーというリビングでくつろぎながら行う形式のワークショップの予定でしたが、とても慌ただしかったですね・・・
 
 
始まる前に

 
冬の寄せ植えは、
  • 寒さにまけない耐寒性のある植物を選ぶ

  • 少し多めに植える(冬は成長がゆっくりなので春や夏とくらべて少し多めに植えます。植えはじめから完成に近い状態で長く楽しむことができます。)

  • 水やりは、日中の気温の高い時間に。夕方冷え込む頃には鉢の中の水がぬけているように。一方で、カラカラに乾燥させると植物は枯れてしまうので水やりは忘れずに(球根の鉢など水やりが忘れがちに)

など、ポイントをお伝えしました。

 
 
四季工房さんの家づくりは外の空間も生活延長線上の空間として捉えられているので、家の内と外とのつながりがとても心地よく感じられます。建物のなかだけでなく、敷地全体の心地よさを提案していただける工務店です。
 
夏、冬と続きましたので、次は春にできたらいいな。
今度は落ち着いてリビングでくつろぎながら!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

11.17.2012

【セミナーのお知らせ】11/23(祝)冬の寄せ植えセミナー

来週の勤労感謝の日に冬の寄せ植えワークショップをABC成城住宅公園内の
自然派住宅四季工房さんのモデルホーム内のリビングで行います。

前回(7/21)に行った寄せ植えの冬バージョンです。
作った寄せ植えはお持ち帰りいただけます。冬の間どうぞ可愛がって育ててみてください!

詳しくは
11月23日(祝)セミナー@ABCハウジング成城住宅公園
「イベント情報」をクリック
ご参加お待ちしております!

11.16.2012

間の洗練さ~小村雪岱~

お会いしとうございました!と小村雪岱の画を見にニューオータニ美術館へ。
この絵に惹かれて10年以上、襖の模様までしみじみ見ることができました(襖の模様は金色と空色の蝶でした)。
そのほか装丁本がたくさんみれました。約100年前の本がよく残っていますよね。

青柳


大胆な構図、間の活かし方、繊細な描写、ちょっとスケールのゆがんだ愛嬌ある絵にはモダンで清々しい印象を抱きます。

それだけでなくこの画からは日常から離れた旅先で旅館の部屋に泊った時の非日常感を連想します。
物数の少ないこざっぱりとした部屋は、最初は清々しくて気持ちよく、普段からこんなところで暮してみたい〜と思ったりはしますが、ここで生活できるかとたぶんできない。
間がもてない。間が慣れない。
そして、ものの数日で日常的な雑多な部屋が恋しくなってしまうのだろうに。

 
 
 
日常と非日常

現実と非現実

生活する庭と観る庭

私は個人住宅の生活する庭や空間に係ることが多いため、どうしても植物を詰め込んでしまうきらいがあります。季節の移り変わりをいつでも身近に楽しんでもらえたらと変化する庭のつくりです。
間を大胆にとる、他をそぎ落とすという度胸がまだまだ足りません。

植物は年々大きく育つ点でも生育環境上でも、間はある程度必要であるのに、隙間や間があるとなんとかしなくちゃと思ってしまう。余計なサービス精神なのか。それとも出来上がりのよさにこだわりたいのか。

観る庭と過ごす庭は本来用途が異なるので、比べる物事ではないにしろ。


なので、雪岱の画は日々の戒め。

こうありたい姿とこうできない日常との葛藤

やっぱり目指していきたい姿はこの世界観である。



 

  
 
 
 
それにしても、ニューオータニの庭園で佇んでいたノラ猫の品のよいこと。
近所のやさぐれ猫と大違い。
 
ありゃー、いいもの食べてるなぁ~。
 
 
 

11.10.2012

日本の菊


一文字菊は別名「御紋章菊」

新宿御苑の菊花壇展へ行きました。
 
新宿御苑の菊展は皇室の伝統行事である観菊御宴を始まりとし、現代でも当時からの宮内庁の菊栽培の技法が継承されています。花といえど、人の手がかかった伝統芸道の極みです。

日本では菊は皇室の紋章にあるように代表的な花ですが、原産は中国の植物で日本には平安時代に薬草として渡ってきたのがはじまりです。


整列~
 
きっちり
きっちり

斜めに配列されている姿が美しい


花壇全体美の調和を図る「手綱植え」という
新宿御苑独自の配列技法

 

日本では江戸時代に武士から庶民まで階級を問わず盛大な園芸ブームが沸き起こりました。
国内最初のそして最大のガーデニングブームでしょうか。菊はその時代のガーデニングマニアが夢中になってこぞって改良や発展をとげた花のひとつです。

下の写真はその頃につくられた江戸菊です!

 
江戸時代に江戸(東京)で発達した江戸菊は


花びらが荒れ狂うように変化していることから「狂菊」「舞菊」「芸菊」とも呼ばれ
咲いている間いろんな表情に変化します


狂い咲く姿は頭を振り乱すパンクロッカーのようで


活き活きとしているー !
 


肥後菊(ひごきく)は、同時代に九州肥後(熊本)の藩主の園芸奨励によって創られた菊です。

清楚なたたずまいの肥後菊は


一株から11、12輪に枝分けして花となり
薄暗さのなか一光が挿し、神々しい姿でした


 
江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲の『動植綵絵』のなかでも「菊花流水図」にて菊が描かれています。
菊の咲く山から流れる水を飲むと長寿が得られるという中国の伝説がモチーフになっている絵です。

若冲が描く植物絵に木版摺の『近代図案コレクション伊藤若冲『若冲画譜』(芸艸堂、2006/7)』があります。

多色木版摺でやわらかく、花の特徴が簡潔にでも若冲らしさが充分に現れている不思議な画
 
 
 
そのなかの菊
これも菊
こちらも菊
こちらも菊
 


その後、菊は明治維新後に欧米にも渡りました。ヨーロッパでも人気となり、改良・育種され、そののち日本に逆輸入され、その流れのものが西洋ギクと呼ばれる「洋菊」となります。
現在、身近な菊である一年中栽培可能なガーデンマムと呼ばれる菊はこの洋菊の種類のものです。

新宿御苑の菊は和菊(古典菊)です。
和菊であれ洋菊であれ、菊という花の静謐感ある整然とした美しさが和の美意識に通じます。


今では、園芸文化と造園、庭園文化がごっちゃにまざって園芸やガーデニングと呼ばれる総称になって理解されていることがありますが、かつては個々の独立した世界観ではくぐまれてきたものであり、それらが交わったり、融合できる世界ではなかったわけです。
ルーツも違えば、目的も異なりどちらもこだわり深い日本人が突き詰める奥深い世界でした。

いまはそこがごっちゃになっていると感じます。自身の無知からきていることかもしれませんが、もどかしさと息苦しさを感じています。


マカロンのようで
かじりつきたい・・・
大菊

 

色は三色
「厚物(あつもの)」と「厚走(あつばしり)」の2種類

花弁の先がくるっと髪の毛の根ぐせのように
外にまいているのが「厚走」

周辺に菊の香りが漂っていました
 

この夏、ある方から昭和初期の園芸カタログを見せてもらいました。
それは70年位前の婦人女性雑誌の付録、カラー刷りの園芸カタログでした。面白かったのが当時の園芸品種と今の園芸品種は数、種類ともに大差がなかったこと。

その頃からなんでも日本にはあったんだね~、という話です。

ただ違うのはカタログに記された苗が高価であり、ほんの限られた裕福なご婦人たちにしか手が届かない世界・時代であったこと。


そんなこんなで、現在に至り、そして未来につながっていく、日本の園芸やガーデンデザインがどのように変わっていくのだろう。

菊を見ながら、はるか昔の愛好家に想いをはせて、もの思いにふけました。



最後に

一株から約500輪に枝分けしている豪華な「大作り花壇」という菊
作り始めは明治20年(1887年)とあり
職人技!圧巻です!見ていて痛苦しいほど(菊にとっては…)


* 新宿御苑の菊花壇展 2012 ( 2012.11/1~ 11/15)




おまけ

和菓子屋とらやの便箋 の 菊 

絵柄はとらやの『御菓子見本帖』より
和菓子の花絵も四季折々ですね


 

 

11.09.2012

イチゴ苗の植えどき

限りある人生のなかで、千種万様の植物のうち一体どれだけの植物を知ったり育てたりすることができるのだろう・・・と壮大な想いに駆られることがある。(秋だから?)

草花や樹木だけではなく、野菜や果物栽培まで含めるとそれはもう手に負えない種類となります。
そこまで貪欲になる必要性はないけれど、一度でも育ててみたり、生長過程の時間を共にしたりすると今までにない情が芽生えてきます。

身近な野菜や果物も自ら育てみると、商品としての野菜や果物がどれだけ完璧な、むしろ品質の高すぎる植物なのかという、当たり前なことに気づく。
はっきりいってしまうと、形なんてもうどうでもよく思えてしまう。


そこで、ちょうど今の時期ではイチゴの苗が植え時です!

寒くなる前に根を張らせて、12月~2月頃まで休眠状態で冬越しすれば、
春には花と甘い香りの実がつき、初夏まで楽しめます。
地域により異なりますが)

イチゴの花は白色が主流ですが、
このようなピンク色のイチゴもあるのですね。



梅の花のような可愛らしさ


イチゴの受粉は、ミツバチなどの昆虫によって自然に行われますが、あまり虫がこないときは、花が咲いたら筆先や綿棒などで中央の雌しべに花粉をつけて受粉を手伝ってあげると大きな実がつきやすくなります。
受粉がうまくいかないと、白い未発達の実になりますので、それらは早めに取り除きます。
薄いピンクから濃いピンクに変化
実だけでなく花も楽しめるイチゴ

一粒のイチゴができたときの喜び、

赤くなっていく経過の楽しみ、

それを知らぬ間に鳥に食べられたときの恨み節・・・


小さな苺のひと鉢でも、数々のドラマがあります。

育てやすい品種も多々ありますので、来年の収穫を楽しみにぜひ育ててみてください!

11.04.2012

ボブディランの詩集


図書館で借りて来たボブディランの詩集の風合いがいい具合に焼けて感じが良い。
発行年を見ると1974年とある。
今の時代、インターネットを駆使すればディランのすべての歌詞が手に入る。

でも、この本のような風合いも捨てがたい。




庭も同様、秋深まり枯れゆく今の季節が哀愁ただよって好い。

少し肌寒く、それも心地よくて、コーヒーがすすみます。

ここら辺で
『コーヒーもう一杯‼』

11.01.2012

November Noviembre 11月

晩秋

紅葉の季節になりました。



写真は色とりどりのヒューケラ(Heuchera) の葉。

ユキノシタ科のヒューケラ(ツボサンゴ)属の日陰向きの常緑多年草です。

葉の形や花が咲く姿をみると、ああ、あの雪ノ下の仲間なんだなと気づきます。

紅葉ではなくそのままの葉色を一年中楽しむことができるカラーリーフ(Colour Leaf)と呼ばれる種類の植物です。

種類も多く、新品種も次々とうまれていて、まだまだ飽きることなく魅了されっぱなしです。

愛憎入り混じる、ちょっとにくい存在です。